Triumph Daytona675 トラブルの顛末【第三章】

クランク角ポジションセンサーの故障について「自動車」の修理工の方にお話を伺う機会がありました。

その方は国産高級車や外国製スポーツカーなど「そこそこの富裕層」をお相手にご商売をされている方で、知識、経験、技術ともに信頼のおける方です。

その方に「私のバイクのクランクポジションセンサーがいきなしぶっ壊れたんだけどなんで?」と全くの筋違いかつ唐突に質問をしたところ「トライアンフかぁ~、外車は電気系弱いからねぇ」とわかってんだかわかってないんだか知る由もないがとにかくある意味当たり障りのない「ありがちな想定問答集」的回答にガックリきたものの、その後面白い話が聞けました。

その方曰く、クランクポジションセンサーが故障、というエラーが出て新品に交換してもまたすぐエラーが出てしまうと言ったことがある車種には比較的良く起こり得ることであるという。
原因はセンサーの異常、故障ではなく不適切なオイル管理による「カムチェーンの伸び」に起因するという。
ある国産高級車はエンジンに対してカムチェーンが異常に細く、オイル管理をマメにしないと比較的短期間にてカムチェーンが伸びてしまうようである。カムチェーンの伸びによって点火時期が狂ってしまい、燃費の悪化などにつながり最終的にクランクポジションセンサーのエラーに繋がる。カムチェーンはエンジン降ろさないと交換できないから工賃高いよ~。
というような内容でした。
何しろオイル管理が大事であると、その方は力説されておりました。

そんな話を思い出しつつ翻ってマイワイフ用トライアンフ、デイトナ675ですが前回のバイク引き取りの際、「始動直後、エンジンが温まるまではカムチェーンがカツカツ当たっている音がするからそろそろテンショナーの交換時期」と教えて頂きました。
部品はまたこちらで調達して時期を見て交換してもらう、ということでお店を後にしましたがそんな「時期を見て」という余裕が無くすぐに「出戻り」的入庫となりました。

【2度目のトラブル】
・ステータコイルの焼付き

交換した、今となっては悪態の一つもつきたくなる「中華製安物クランクポジションセンサー」ですが走行距離にしてわずか200kmという「超短命」にて焼き付き、お逝きになりました。
「まさか」とはこの事です。

2016年の年末の30日、「(今年の)ラストツーリング」ということで父含め妻と3人でツーリングのところ、最初の休憩ポイントにて妻が「ガソリン入ってるのに燃料警告灯が途中からずっと付いていた」と報告。嫌な予感をビンビン感じながら一旦エンジン切ったが最後、始動不可能に!(ある意味予想通りではあったのだが・・・)

バッテリーが弱ってるっぽくセルが弱々しくなかなか点火しない。
押しがけにて一回かかるがニュートラルにする前にサイドスタンドを下げてしまいエンストさせてしまうという痛恨のミス!
それから父と二人で押し掛けしまくりましたが結局かからず終い。

諦めて素直にレッカー呼びました。

年末の30日ということでお店はもう休みに入ってますので一旦自宅に入庫してもらう流れにてレッカー移動をお願い致しました。

帰ってから暇なんで徹底!?調査です。
まずバッテリーが弱りまくりでメーターの液晶がうっすら表示、終いには針もピクリとも動かず。電圧も6V程度まで低下しておりました。
元気がない液晶

イグニッションキーをONにすると6V以下まで低下


とりあえずバッテリーを充電します。
バッテリチャージャーで満タンのお知らせランプが光った後電圧測定すると12.5v程度。
バッテリー自体は正常と思われます。
イグニッションをONにしてセルを回すとエンジンはかかりますがイマイチ弱々しい感じ。
何回かブリッピングしてエンジンをOFFに。そしてまたエンジンをかけようとセルを回すと凄く弱々しい感じでかかりづらかったです。

そんなことを繰り返しているうちに「エンジンがかかっていてもバッテリーに充電がされていない状態」であろうと予測し、エンジンがかかっている時にバッテリー電圧を測定すると、
アイドリング時:12V程度
ブリッピング時:12.2V程度
両方ともゴイスー(凄い)低いです。
通常アイドリング時は13V以上、ブリッピングすれば14V程度かそれ以上まで上がるのに結構スロットルあおっても12.2V以上は上がらない感じになっております。

考えうる原因
・発電したものが正しい電圧で供給されていない(レギュレータが怪しい)
・そもそもの発電量が低下している(ステータコイルが怪しい)
・どこかで電気がリークしている
のどれかだと思いました。
自分的には「コイルはこの前変えたばかりだからモーマンタイ(無問題)」とタカをくくっており、本来ならばまず「発電量」の測定を試みて然るべきのところ、「レギュレータしかないっしょ!」とこれまた「思い込み」にて一直線にレギュレータの交換へと踏み切りました。

懲りずにまた安価な社外品を調達してしまいました。

左:純正品、右:社外品
なぜか上からの写真を取っていない・・・

正月早々に届いて助かりました。が、取付けた結果、

・電圧に変化なし

という非常に残念な結果に終わりました。

レギュレータは外すのも一苦労だが取付けに関してはそれ以上であり至難の業
センターパイプを外せば少しは作業性が良くなろう
とにかくスペースが無い


レギュレータに関してはリコール情報もあるので合わせて調べてみたがウチのはどうやら旧型っぽい(対策品に未交換、対策車に貼り付けのステッカーも見当たらず)。対象シリアル番号の範囲にも含まれておりバッチシ「リコール対象車」なんだがこの場合どうしたらいいんでしょ。
そんなわけで「予備」として持っておいてもいいのだが結局この後バイク屋に社外品を付けたままレッカー移動して入庫したのだけど「このレギュレータおかしいから純正品送って」と連絡があり、その後この社外品は「不良品」であることが判明致しました。トホホ。(販売元より返金して頂きました)

そんな「寄り道」もしつつ、結局はバイク屋さんに見てもらう形になりましたが案の定「コイルの焼付き」にて発電量が足りず電圧低下、そしてエンストし始動不可となってしまっていたようです。

焼き付いたステータコイル
下半分がゴッソリ焼けているのがお分かりだろうか


いくらなんでも寿命が短すぎる。
200kmしか走っていないのに。
クレームを申し込もうと海外セーラーと連絡を取るよう試みたが自身の英語力のなさを改めて痛感し断念。泣き寝入りです。

バイク屋さんの見解では、うちも社外品のコイルを組み込んだ実績はあるもののここまで短期間にてすぐ故障するケースは初めてであるという。
純正品はコイル線の上にコーティングがしてあり長寿命化を図っているが今回のものはコーティングはなく熱に弱く耐えられなくなって断線したのでは?とのことでした。
他にも色々アドバイスを頂きました。


さて、どうしましょうか。
コイルにしろ、レギュレータにしろ「社外品はコリゴリ」な雰囲気につき純正品を調達してみようと思います。

ウェビックで見積もりをしてもらいましたが4万円ちょいで納期は2ヶ月とのこと。
値段はさておいて2ヶ月は待ちたくない。
そこでまたeBayで探してみます。

ありました
送料込でちょうど4万円


デリバリーが「神」にて注文後中三日で(イギリスより)自宅に届きました。
荷姿はこんな感じ
一つ上の写真の状態からビニール袋を二重程度被せた簡易な包装


コイルがコーティングされていて良さげです


新品未使用のストック品っぽいです


ガスケットも発注
純正のつもりで頼んだら社外品だった!(eBayより)


ついでに一緒に交換してもらうことに
写真のカムチェンテンショナ、Oリングは以前ウェビックで注文したもの
納期2ヶ月とのことだったが実際は1ヶ月弱で手元に


完璧ではないでしょうか!?

これにて「完全復活」となるのか?なるのか?


つづく



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